バランスチェア:使い勝手が悪くおすすめしません

座ると背筋が伸びる、姿勢が良くなるバランスチェア。ニーリングチェアとも呼ばれていますね。
出た当初は感動的でした。こんなすごい椅子ができたんだ!ってワクワクしていました。

不便なところもありますが、これで背筋が伸びるなら我慢できると思っていたのですが、背筋が伸びるクッション類で性能の高いもの(p!nto、凛座、styleなど)が登場してからは、以前ほどの魅力的は感じなくなりましたね。

まともなものを選ぶと価格がクッションより高い、しかし機能ではそれほど大きなアドバンテージがない。その分、不便なところが目に付くようになってしまいました。新型のクッション類がすごかったから・・・時代の流れですね。

使い勝手が悪い

バランスチェア2種

代表的なバランスチェア、2タイプ

バランスチェアは座るだけで背筋が伸びる椅子です。

座面が斜め前に傾斜しており、重心が前向きになるので骨盤が起き上がります。このままでは前に倒れてしまうので、下にあるクッションに膝や脛(すね)を乗せることでバランスをとっています。

確かに背筋は伸びます。初めて座った時は、これは買いだ!と思いました。しかし、使い勝手はいまいちよろしくない。

まず決定的なのが正面しか向けない
普通の椅子なら回転させて向きを変えられますが、バランスチェアはそれができません。椅子は回りませんし、体は椅子に対してまっすぐに固定されるので、椅子を横に向けて作業するということはもちろんできませんし、正面から少しずれたところにあるものに対して作業しようと思っても、椅子をそこまでずらしてやらないと体がねじれて苦しいです。

あと、冬は足先が寒い。
足が冷たいとき、電気あんかを使ったり、温まるまで胡坐をかいたりするんですが、バランスチェアはそれができない。

あと、膝や脛(すね)が痛いことがあります。私は膝置きの位置を調整することで痛いほどではなくなりましたが、膝に重さがかかるのは避けられず、立ち上がったときに、膝にスーッと血が流れるのを感じて、膝が圧迫されていたのが実感できます。
ただし、膝に重さがかかる分、お尻が痛くなることはなくなるので、ここは好みの問題かもしれませんね。

悪いばかりではないけれど

動きも制限されますが、Styleほどは固定されません。
姿勢クッションの類はほぼすべて、動きが制限されますが、バランスチェアは制限が若干緩く、上半身を結構自由に動かすことができます。これはいいところだと思います。

最も自由に動けるp!ntoと比べるとバランスチェアは脚が固定されるので、p!ntoほど自由とはいきません。それでもそのほかのクッションに比べれば優れているといえます。例えばStyleは上半身が固定されるので長時間の使用には違和感がありますが、バランスチェアではそれはありません。

また、扱いは見た目ほど面倒ではありません。
最初座ったときは座る作業が煩わしいと思っていましたが、慣れるとそうでもないです。初めのころは椅子を引いて、膝を入れて・・・とやっていましたが、何度か使っていると椅子の正面に来てすっと足を通して座れるようになります。

こうなれば普通の椅子に座るのとほぼ遜色有りません。

正しく使わないと姿勢が保てない

姿勢が崩れる

正しく使わないと効果なし。疲れると正しく使わないことが増える・・

正しく座れば基本的には姿勢よく座れます。でも、使っているうちに正しく座らないことも増えてきます。

また、疲れてきたり集中力が切れたりすると正しく座らないんです。
上でも書きましたが、膝や脛が痛い時や、同じ姿勢に疲れてくると、膝のクッションに足を乗せて体育座りのように座ってしまうことがあります。
もしくは普通の椅子のように足を床について座ることもあります。

膝をクッションから外してしまうと効果はありませんので、もちろん背筋は伸びません。

こうなると宝の持ち腐れ。

姿勢が崩れることも

姿勢が保てない

バランスチェアでも姿勢は崩れます

「正しく座れば基本的には姿勢よく座れれます」と上で書きました。「基本的には」、であって正しく使っていても、長時間使っていると背中が曲がってくる場合があります。

ひどい猫背とまではいかないのでそこはさすがですが、正しく座れば良い姿勢を保ってくれるとは限りませんよ。

ブランド品は高価。普通の椅子に姿勢クッションのほうがお得

出た当初は3万円以上の高級椅子でしたが、今では品数も増え、全てが高いわけではありません。
1万円程度で手に入るようになりましたね。

でも子供の学習向けのものとなると、安価なものはなく2,3万円はします。
うーーーーん。

普通の椅子にp!ntoやStyleといった姿勢クッションを置いたほうが安上がり。しかも持ち運んでどんな椅子にでも使えますし。

ちなみに、高級品でも安価なものでも、座面が斜めで、膝でバランスをとる構造は同じなので、姿勢に対する効果は同様です。
クッションの良し悪しなどはありますが、わたしはそこに数万円相当の差は感じませんね。

もし買うなら背もたれ・手すり付きがおすすめ

バランスチェアを購入するなら、あくまで大人用として考えたほうが良いでしょう。子供にはクッションのほうが理にかなっています。

そのうえで、背もたれと手すりが付いた機種がおすすめです。

バランスチェアでも同じ姿勢を長時間続ければ疲れます。背筋を伸ばしてリフレッシュするときに背もたれがあると体を預けられますし、背中も反るのでかなり重宝します。背中を軽く預けるて姿勢を少し変化させることで疲れにくくもできます。

手すりもあると、手すりを持ちながら体を伸ばせるのでより楽に、しっかりと伸ばせます。
また、バランスチェアはどうしても正面しか向けないので、すこし向きを変えたと時でも椅子全体を動かす必要がありますが、この移動の時も手すりが便利です。

個人的には背もたれと手すりは絶対にあったほうが良いです。
ただ、背もたれが不要という人も一定数いるようですので、背もたれが取り外せるタイプを選ぶのが一番間違いないと思います。

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